ご挨拶

令和元年(2019年)、デリカビーズ織り協会は創立35周年を迎えることが出来ました。

振り返って見ますと、株式会社MIYUKI(以下MIYUKI)が、本格的なビーズ手芸として

「デリカビーズ織り」を開発されたのが、昭和56年(1982年)のことでした。

当時のビーズ手芸といえば、児童向けのパック品やキット類が中心で、

今とはかなり状況が異なっていました。

そうした中で、MIYUKIが創作性に富んだ本格的なビーズ手芸として着目したのがビーズ織りでした。

それまでのビーズ織りにはなかった繊細で格調の高いビーズ織りを探求する過程で生まれたのが

織りに適した新タイプのビーズの開発であり、それがデリカビーズでした。

従来の丸いドーナツ型ではなく、シリンダーのような筒型、しかも形が均一で

穴の大きなビーズを作るということは、それまでの技術では不可能に近いものでしたが、

試行錯誤の末、製品化に成功することができました。

このデリカビーズの誕生は、MIYUKIの永年にわたって培われてきた技術と、

開発に向けての熱意の賜物と思っております。

そして、デリカビーズ織り発表の二年後の昭和59年(1984年)、

デリカビーズ織りの普及と愛好者の相互の交流を目的に、 「デリカビーズ織り協会」を発足させ、

その翌年、第一回目の師範総会を福山において開催いたしました。

以来、皆様のご尽力によりまして、今や師範55名、準師範55名、講師350名、会員総数約5,000名という

大きな組織へと成長発展を遂げて参りました。

又、ビーズ織りの為に開発され、使用されてきましたデリカビーズは、現在ではビーズクラフトのみならず、

刺繍やジュエリー等の分野においても広く使われ、

世界各地において高い評価を受けるまでになりました。

これも偏に、今日に至るまでの皆様方のデリカビーズ織りに対するご愛顧と、

協会の発展の為のたゆまぬご尽力の賜物と、深く感謝を申し上げます。

これからも、皆様の熱意とアイディアで素晴らしい作品が生まれることを期待いたしております。

そして、美しいビーズとの出会いを通して、皆様お一人お一人が益々輝かれ、

更に40年、45周年を目指して・・・。デリカビーズ織り協会の発展にご支援賜れば、幸いに存じます。
デリカビーズ織り協会